Contents
よくある問い合わせ
ロギング中にアプリが落ち、その後ずっと「ONGOING」状態になってしまっていて新規ツーリングを開始できない
ロギング中に何らかの理由でアプリがクラッシュした際に変なデータが残り、内部的にツーリング続行中の情報を保持したままになってしまっているという問題です。Ver 1.3.4で、メニュー「RESET(TERMINATE) LOGGING」を追加しました。これを実行することで、とりあえずツーリング続行状態から脱却することは可能です。
停まっている/休憩しているのに「STOP」にならない
原因はわかりませんが、iPhoneのモーションセンサー利用許可設定がいつの間にか消えて無くなってしまうことがあるようです。以下の操作で対処できた(設定が復活した)例が報告されています。
- iOS標準の「設定」→「プライバシー」→「モーションとフィットネス」を開き、「フィットネストラッキング」を有効にする
- そこでROADSTOCKが現れた場合はONにする
- 無い場合、ROADSTOCKアプリを強制終了
- ROADSTOCKを起動
- 新規ツーリングを開始(特に何かに乗車しなくてもかまいません)。その際に、iOS標準の確認画面が出れば成功です。出ない場合、10秒ほど待ったあとにツーリングを終了してください。終了時に画面が出ることもあるようです
- iOS標準の「設定」→「ROADSTOCK」で「モーションとフィットネス」が選ばれていることを確認する
ロギング中にアプリが落ち、その後起動できなくなった
落ちる原因・直った原因ともにわかっていませんが、アプリの再インストールで回復したケースがあります。
Ver 1.5.13 でiCloudへのデータバックアップ・復元機能を追加したため、それを用いてバックアップ→アンインストール→復元は可能ですが、そもそも起動できない場合はこの手段は使えませんので、その際の手順を示します。
普通にアプリを消してしまうと過去のデータが全滅してしまいますので、以下の手順を踏む必要があります。
PCまたはMacが必要です。無い場合はこの手段は使えません。また、下記以外の方法で回復できた事例はありません。
- PC/MacのiTunesを用いてiPhone自体をバックアップ
- iTunesのファイル共有機能を用いてROADSTOCKのデータを全てバックアップ
- iPhoneからROADSTOCKアプリを削除
- AppStoreからROADSTOCKを再インストール、起動(初期状態になっているはず)
- PC/MacのiTunesファイル共有で、バックアップしたROADSTOCKデータを「追加…」ボタンでiPhoneに上書きコピー(但し ROADSTOCK.realm.lock, ROADSTOCK.realm.management, ROADSTOCK.realm.note は対象から外してください)
- iPhoneをPC/Macから取り外す
- iPhoneでROADSTOCKを起動(既に起動していた場合は一旦アプリを強制終了してから起動)
「iTunesファイル共有」の公式情報は以下のApple社の情報となります。
https://support.apple.com/ja-jp/HT201301
取得対象のイメージはこのキャプチャの通りです。全てのデータをバックアップしてください。

これでも回復できない場合、取得した ROADSTOCK.realm をお送りいただければ原因を解明できる可能性があります。送付にあたっては、アプリ設定内の「開発者へデータベースを送信」をご利用いただけますが、起動できない場合は上記手順でデータベースファイルを取得する必要があります。いずれにせよ、一旦Contactからお問い合わせください。
データが初期化されてしまった
発生原因や経緯は不明ですが、そのような事例が報告されたことがあります。そのケースでは、iOS標準の「ファイル」アプリの「ブラウズ」タブ内にある「最近削除した項目」に何故かデータベースファイル(ROADSTOCK.realm)があった(つまり何故か削除されていた)ため、それを用いて上記手段で復元することで回復できました。
iCloudへのバックアップに失敗する
バックアップを指示したものの「iCloudへのバックアップ中に問題が発生しました。バックアップは完了していません。」または「iCloudへの接続で問題が発生しました。お使いのiPhoneがiCloudにログイン済みかをご確認下さい。」というメッセージが出た場合、以下の可能性があります。
- 「設定」アプリの一番上にある自分のApple IDタップ→iCloud→「iCloudを使用しているAPP」セクション内にある「すべてを表示」→ROADSTOCK がオンになっていない

- ネットワークに接続していない(機内モードになっている等)
- iCloudストレージの空き容量がない
- iCloudにログインしていない
上記どれでもない場合、残念ながら理由はわかりません。時間を置いてやり直してください。
時間を置いても失敗する場合、申し訳ないのですが解決策がわかりません。iPhone自体をiTunes等でバックアップすれば、ROADSTOCKのデータも同時にバックアップされますので、そちらをご利用ください。
原因調査にお付き合いいただけるのであれば Contact からご連絡ください。ただし、解決できることをお約束することはできません。
突然起動できなくなってしまった
大抵の場合はアプリのバグまたはデータベースの何らかの不整合なのですが、これまでにデータベースの中身が壊れてしまったケースが3件見つかっています。この場合、大変申し訳ないのですが、完全な回復手段はありません。また、発生原因はわかっていません。
Ver 1.5.16 以降は、起動時に自動的にデータベースのバックアップを取るようにしています。これを使えば、少なくとも起動直後の状態までは戻れます(その後に追加したデータはなくなってしまいます)。
バックアップしたデータは、iOS標準の「ファイル」アプリで見つけることができます。
- ファイルアプリを開く
- 画面下部「ブラウズ」タブを開く
- 「このiPhone内」をタップ
- フォルダ「ROADSTOCK」を開く
ここにある「ROADSTOCK_ab.realm」がバックアップファイルです。このファイルがない場合、古いバージョンをお使いか、何らかの理由で失敗しており、これ以下の復活手段は使えません。

これを使うためには、壊れてしまったオリジナルのデータベースファイル「ROADSTOCK.realm」と入れ替えます。例えば以下のような手順になります。
- ROADSTOCK.realmを長押しし、出てきたメニューから「名称変更」を選び、適当な名前(例えば「ROADSTOCK_damaged」)に変える
- ROADSTOCK_ab.realmを長押しし、出てきたメニューから「名称変更」を選び、「ROADSTOCK」に変える
これでデータベースファイルは入れ替わりましたので、アプリを再起動し、動作すれば成功です。
データが増えたら起動が遅くなった
上記の方法で「ファイル」アプリからROADSTOCK.realmとROADSTOCK_ab.realmのファイルサイズを比較してください。明らかにROADSTOCK.realmの方が大きい場合、上記と同様にデータベースファイルを入れ替えると、起動が早くなる場合があります。
サマリータブに表示される最高速度があり得ない速度になっている
詳細はこちらを参照ください。
写真を登録できない
iPhone標準の設定アプリの下の方にある「ROADSTOCK」を開いた際に表示される「写真」の設定をご確認ください。

ここが「フルアクセス」になっていない場合、アプリ側から見ると写真が無いのと同様の結果になる(エラー扱いにならない)ため、「インポート対象の写真はありませんでした」という結果になります。
ちなみにこの設定ですが、特に身に覚えがなくても勝手に変わっていることがあるようです。
ロギング中にアプリが落ち、ログ取得が停止する
ROADSTOCKでのログ取得中にアプリが落ちてしまうことがあります。せっかくのツーリング記録を残すことができず、大変申し訳ありません。
開発者自身が何度も体験しており、なんとかして根絶したいと改善を続けています。Ver 2.0.x時点での対応状況は以下の通りです。
原因(仮説) 【Ver 2.0.4での対処】
本アプリはモーションセンサーを利用してログの保存要否を判断しています。モーションセンサーは、現在の動作が【徒歩】【ランニング】【自転車】【自動車/バイク/列車】【その他】のような判定結果を返します。ROADSTOCKは【徒歩】【ランニング】【自転車】の場合はログを保存しないようにしていました。
しかし、いつからそうなっていたかは不明確ですが、バイクに乗っているにもかかわらずモーションセンサーが【自転車】を返す事態が稀に発生していることがわかりました。これが原因でログ取得漏れ(飛んでしまう)が発生してしまいます。この現象は、4気筒のツアラーバイクであるBMW K1100RSでは発生せず、単気筒のスクーターVespa LX125ieでのみ発生しているので、車体やエンジンの構成による振動の相違が原因となっている可能性があります。
この現象は過去には発生していなかったので、iOS側の何らかの変更、または当方所有デバイスの何らかの変化(故障含む)等が関係していると思われます。
いずれにせよ【自転車】を除外していてはログ取得漏れが発生してしまうため、ログ取得対象のモーションを見直し【自転車】であってもログを取得するように変更しました。同時に、幾つかの厳し目に設定していたログ取得・除外判定基準を少し緩めに変更しました。
この修正により、少なくとも当方所有のVespa LX125ieでのログ取得漏れは発生しなくなったため、この状態で一旦Ver 2.0.4としてリリースしました。
原因(仮説)
以下はVer 2.0.3以前の古い記述で、外れている可能性が高いですが、一旦書いたので当面残します。
原因は不明確ですが、主に以下3つのいずれかと想定しています。
- アプリの不具合で落ちている
- iPhoneが何らかの理由で高負荷状態(いわゆる「もっさり」した状態)になっていたり、GPS処理や通信に関するiOS側の応答速度低下等により、どちらかというとiOS側の都合に引っ張られて落ちている
- 高温や直射日光にさらされてiPhone自体の温度が上がり、処理速度が低下し、上記と同じ現象が発生している
1.のアプリの不具合に関しては、開発者が入手可能なクラッシュログから原因を解析して都度対処していますが、ROADSTOCK Ver 1.5.xの後半あたりからは、ログ取得中の処理に関するクラッシュログはほぼ得られなくなっています。クラッシュログさえ生成できない落ち方をしているのかもしれませんが、いずれにせよ情報がなく、対処する術がない状況です。得られた場合は対応します。
2.は、GPS情報に何らかの変化があった場合、即ち移動中にこれらが重なった場合に、アプリのクラッシュを引き起こすような問題が起こる可能性があります。理由は、GPS情報の変化がない限り、ROADSTOCKは何もしないからです。
Webサービスに道路名を問い合わせる処理や、停止時の住所情報を取得する処理も、アプリのクラッシュを引き起こす可能性はありますが、これらもGPS情報の変化がきっかけなので、それがない限りはこのようなクラッシュも発生しません。
逆に言えば、大渋滞でピクリとも動かない状態や、小休止中に非常に負荷がかかる処理をしても、おそらく影響はありません。
この手の問題の場合、アプリ側に何らかの情報が返される前に落ちてしまう可能性があり、何故落ちたのかわからないクラッシュログが提供されるのではないかと想定しています。これに該当すると考えられるクラッシュログはたまに提供されますが、手がかりが無さすぎて原因がわかりません。Ver 2.0.x以降でロギング中に落ちているケースは、これが多いのではないかと想定しています。これに対しては、アプリ側でできる対策がほとんど無いのが現状です。
3. は、原因は異なりますが、発生している事象は2.と同じと想定します。
他アプリとの併用は原因になりうるか
クルマにしろバイクにしろ、移動中(運転中)に、意図的に何らかの重い処理をすることは無いと思われますので、GPS利用アプリを併用することが問題を引き起こしている可能性はあります。ただ、後述のようにナビアプリを併用した程度では当方の環境では問題は出ていないため、可能性は低いと考えています。
ナビアプリが何らかの理由で非常に高負荷になり、iOS自体が不安定になった場合はその限りではありませんが、それはナビに限らずどのアプリでも同じことです。
対策(気休め)
特に性能が低いiPhoneの場合は、ログ取得前にiPhoneを再起動しておくと、気休めにはなります。実際に効果があるかはわかりません。
参考情報
開発者自身は、2019年の岐阜ツーリング中に落ちたケースを最後に、ロギング中にアプリが落ちる現象は体験していません。その理由が、使い方に拠るかは判断できかねますが、参考までに近年の利用スタイルを提示しておきます。
- バイクツーリング時:iPhone13 Pro MaxでROADSTOCKを利用し、別のiPhone6sをGoogle Mapナビで利用。iPhone6sはSimが無いため通信できず、iPhone13のテザリングで利用。iPhone13はジャケットのポケットにあり、常時給電はしておらず、バッテリー容量が著しく減った場合にモバイルバッテリーで補充。
- クルマでのドライブ時:iPhone13 Pro MaxでROADSTOCKとGoogle Mapナビを併用。さらにSpotifyやTuneIn Radio等で音楽再生も利用。常時給電。
このように、特にクルマでのドライブ時はそれなりに負荷をかけて利用していますが、落ちる事態にはなっていません。
ロギング中にROADSTOCKを使う(アプリを表示する)ことはほぼ無く、給油時に情報を登録する程度です。一応、アプリが落ちていないかを確認するためにアプリを開いてみることはあります。
走行経路としては、関東・東海を中心に、信州・東北・北海道でのツーリングやドライブ等に加え、東海道/東北新幹線乗車時や首都圏の鉄道各線でのテストも実施しています。したがって、僻地のため携帯電話の電波が無いケースや、長大トンネルでGPSが遮断されるケースはそれなりに実地検証していますが、世の中に存在するすべてのケースをカバーできているわけではありませんし、それは無理な話です。
ロギング中にアプリが落ちる現象への対応 (2025/04/18)
2025/4/18に発生した問題について、こちらに経緯を記載しました。なお、この問題は既に対策済みです。
道路名の取得方式について(2019/4/28)
道路名を取得できない問題
2018年夏頃から、道路名を取得できない問題が出ていました。原因は、Google Maps APIのポリシー変更によるものです。Google Geocoding APIは従来無料でしたが、それが有償化され、地点情報の取得方式が変わりました。ROADSTOCK Ver 1.0.xは、新しい指示方式に対応できていないためエラーとなり、道路名を取得できませんでした。
【修正方針】
有償APIは従量制で、概算ですが10回程度の日帰りツーリングを処理すると無償範囲を超えて有償となります。これは利用者ごとではなく、全ROADSTOCK利用者の合計です。その金額は、現在のROADSTOCKのアプリ収入(広告収入のみ)から考えると全くペイしませんので、Google Geocoding APIを使うという選択肢はありません。その代替として、Open Street Mapを利用するように修正しました。ただし、取得できる道路名は従来より精度が落ちます。取得できないよりは良いと思いますので、その方針で修正しました。
なお、Google Geocoding APIでは県道より上位のものしか取得できませんでしたが、Open Street Mapを使うことで、市道や農道、林道等の道路名も取得できる可能性はあります。ただし、あくまで有志の方が道路名を登録してくれている場合に限ります。
【精度が落ちる例】
Open Street Mapは有志により作られているものであり、登録者の癖が反映されますし、各種名称の統一化が徹底できていません。また、道路の正式名より通称が優先されている傾向があります。したがって、下記のような事象が発生します。これが期待に沿わない場合、自分でOpen Street Mapの活動に参加して直すしかありません。
・県道xx号、といった表示(整理番号)が「xx線」という路線名や「xx街道」のように通称となることが多い。
・同じ道なのに、区間により「xx街道」「xx線」「県道xx号(xx街道)」のような別表現が混在する。
なお、ROADSTOCKは一度通った座標を再利用するため、意図した道路名を手修正でセットしておけば、同じ道を再度通る際はおかしな道路名にはなりません。
【補足】
これは日本限定の現象です。日本以外では元々Google Geocoding APIではなく、AppleのGeocoderを利用しています。理由は、Apple Geocoderが返す日本の道路名が著しく不正確なためです。Appleの対応が変わり、正確な道路名を返すようになれば、Apple Geocoderに変更することで正確な道路名を取得できるようになるかもしれませんが、それがいつになるのかは誰もわかりません。
米国以外の他国では同じく不正確という情報も見たことがありますが、実際にテストすることができないため、それ以上追求していません。