自分にとって初めてのiPhoneアプリケーション「PIAZZA Database」がリリースされた。クルマ全体の写真がほとんど無いとか、Webの内容を単にアプリケーションにしただけじゃないかとか、言い出したらきりがないほどショボいアプリケーションだ。しかし、そんなものではあっても、Apple製品利用歴17年目にして、自分が作ったものがAppStoreに並ぶというのは、なかなか感慨深いものがある。
自分が初めて作成したWebサイトもPIAZZA関連だったが、その約15年後に初めて公開したiPhoneアプリケーションもまたPIAZZAモノだったというのは、何かの縁だろうか。単なる腐れ縁か。
開発の経緯は以下の通り。何となく作ったアプリケーションだったが、Rejectされることなく、すんなりリリースされた。
- 2009年の夏頃、何となくiPhoneアプリを作ろうと思い立つ
- とりあえず本を買ったりしてシミュレータで動かしたりしてみたが、いろいろと多忙で自然消滅する
- そのまま約2年が経過する。折角買ったMacBook Proは、単なる省スペースデスクトップ機になる
- 2011年の5月頃、何故か再度思い立つ
- 6月頃、ちょっとしたGUI操作やCoreDataのハンドリングでいちいちひっかかるので、考えを改める。とりあえずもっと簡単な、参照系だけのアプリケーションを作ってリリースまでのプロセスを体験しよう、という方針とし、PIAZZAのサイトデータをアプリケーション化することにしてみる
- 6月中旬、それらしいものが出来たので、実機で試すべく、Developer Programに登録する(10,800円)
- 6/28 AppStoreに申請する
- 6/30 In Reviewになる
- 7/5 Ready for Saleになる
結果的にはスムースにリリースされたが、一部特殊な事情があり、つまらないところに色々と気を遣った。何か一つでも見逃していたらRejectされていたかもしれない(されなかったかもしれない)。
- 商標関係で勇み足をするとRejectされるため、いすゞ自動車の商品名である「PIAZZA」をアプリケーション名に使うことがまず課題だった。しかしCAMAROやCORVETTEを冠したアプリケーションで、どうみても個人作のものが実在するので、おそらく車名だけなら問題ないと考えた
- とりあえず、アプリケーションおよびAppStoreの説明に「いすゞ」「ISUZU」は入れないようにした
- 元データは、自分が管理するサイト「JR EAST JAPAN」のものだが、JR EAST JAPANというサイト名自体が特定の企業名との関係で問題になる可能性があるため、アプリケーションのInfo画面やAppStoreの説明にも一切記載しないことにした
- サポートサイトの説明からも、とりあえず危ない用語は省いた(そしてリリース後に戻した)
- そもそも、こんなアプリケーションをAppleは認可するのか(→出してみなけりゃわからないので、出してみた)
こうして、いわば習作的なアプリケーションがそのまま世に出てしまった。元サイトが変わらない限りこのアプリケーションも変えようがないので、当面はこれ以上進化する予定はない。気が向いたら何かするかもしれないが、リリース手続き以降は他のアプリケーション開発に入ってしまったので、正直言ってマインドがこのアプリケーションに向いていない。それほど、このリリース待ち期間は長い。噂には聞いていたが、長い。
とはいえ、車種別のiPhoneアプリケーションが存在する車種もそうそう無いはずだから、車名(アプリケーション名)の名を汚さないように、恥ずかしくない程度にはメンテナンスするつもり。